大学院進学支援制度

GRADUATE

三篠会に在籍したまま大学院で教育を受けられる「大学院進学支援制度」を活用しませんか?
三篠会には働きながら大学院で学べる制度があり、これまでにたくさんの職員がこの制度を利用してきました。
大学院で学んだことを仕事で生かしてほしい。そんな想いから、三篠会ではこの制度を取り入れています。

INTERVIEW

大学院進学のきっかけ

2016年に新卒で三篠会に入職し、広島の「鈴が峰」で4年間、相談員として働いていました。当時、働きながら大学院に通うというイメージがつかず、あまり大学院進学について考えたことはありませんでした。大学院への進学を決めたのは、法人の方から「大学院進学支援制度を利用してみないか」と声をかけてもらったのがきっかけです。

こんなチャンスは二度とありませんし、この機会に興味があった地域福祉について勉強したいと思い、増進型地域福祉の研究をされている教授の下で学ぶことに。もともと私は、大学で社会福祉学科を専攻していましたので、大学院では大学時代に学んだことの発展的な勉強をしながら、興味があった地域福祉について2年間研究を行い、2022年3月に修士課程を修了しました。

INTERVIEW

仕事と学業との両立について

大学院進学のタイミングで、広島の施設から大阪の施設に異動しました。私が通っていた大学院は、社会人向けに夜間や土日に授業をしている訳ではなかったため、週に2日は大学院で講義を受け、実際に職場に出勤するのは週に3日程度でした。また、課題や研究もあり、残業せずに帰宅するということもしばしば。ただ、もともと相談員が2人配置されていた施設に、私がプラス1人という感じで配属されましたので、勉強に集中しやすい環境だったと思います。

また、私は火曜日と木曜日に講義があったため、連続して勤務できませんでした。例えば、新しい仕事に着手したとしても、他の方に仕事を振らなければならなかったり、私がいないときのお客様対応をお任せしたりと、他の職員にフォローしてもらうことが多かったです。いつも申し訳なく感じていましたが、そのおかげで仕事と勉強を両立することができました。
さらに、大学院の教授にも、私の仕事の都合に合わせて時間を作っていただくなど、さまざまな配慮をしていただきました。無事に修了することができたのも、職場の方々や教授の理解があったからこそ。皆さんにはとても感謝しています。

INTERVIEW

社会人として大学院で学ぶメリット

仕事をしながら大学院で学ぶというのは、想像以上にハードでしたが、このような機会をいただけて本当に良かったです。というのも、大学時代の勉強はテキストベースで進むことが多いのですが、実際に働いてみると、そんなに単純なことではありません。社会福祉を必要とする方が抱える問題も多様化・複雑化しており、教科書には載っていないような対応を求められる場面が多いことを、働きながらひしひしと感じていました。

現場を知ってから大学院に進むことで、知識が豊富な先生方と「こうしたケースの場合はどうすべきか」といった具体的なディスカッションができ、すごく貴重な経験ができました。また、先生方とのお話の中で得たヒントを、すぐに現場で生かすことができるというのが、社会人が大学院で学ぶ最大のメリットだと思います。

INTERVIEW

これから目指していく姿

実は、2022年2月に特別養護老人ホームから重症心身障害者(児)支援センターへ異動になりました。やはり、高齢者が抱える問題と障害児者が抱える問題というのは異なるため、障害者福祉について改めて勉強する必要があるでしょう。ただ、地域の中で福祉施設が果さなければいけない役割という点では、大学院で研究したことが生かせると思います。大学院に進学したことで得た人脈や学びを生かし、さまざまな分野に適応できる相談員を目指していきたいです。

また、大学院での研究を進めるにあたり、広島の施設で働く職員さんたちにも協力していただきました。広島の施設に戻るタイミングがあれば、自分が研究した成果を持ち帰って話すなど、三篠会のために何らかの恩返しをしたいです。
※2022年3月14日の取材時点での情報となります。